uta_202212
広い河の岸辺
スコットランド民謡  八木倫明 訳詞

河は広く 渡れない 飛んで行く翼もない
もしも小舟があるならば 漕ぎ出そう ふたりで

愛の始まりは美しく 優しく花のよう
時の流れに色褪せて 朝露と消えてゆく

ふたりの舟は沈みかける 愛の重さに耐えきれず
沈み方も泳ぎ方も知らない このわたし

河は広く 渡れない 飛んで行く翼もない
もしも小舟があるならば 漕ぎ出そう ふたりで





「赤毛のアン」という物語を読みました。
もう大大有名、誰もが読んだ、聞いたことのある作品と思います。
私はもちろん日本語訳で読むのですが、村岡花子の訳したもの。
そして最近「邦訳70周年記念村岡花子訳の決定版!」という可愛い感じの絵の表紙の一冊を見つけました。えー?
読み進めていくと、以前のとなんとなく違う、訳が細かく付け加わっている、漢字表記が多くなっている。
そして涙がやたらと出てくるのです。
元気がなくなってくると「赤毛のアン」どうしようかなーなんて思う問題を抱えた時も「赤毛のアン」と
大分「赤毛のアン」に援けてもらっていた私は歳を重ねた分、マリラやマシュウにも心が移っていました。

で、「広い河の岸辺」がここに登場した訳は「赤毛のアン」から村岡花子へ、村岡花子から、自伝的物語のテレビ番組へ、その挿入歌は「広い河の岸辺」だったとの一連想から。
この作品、その前のテレビ作品でも流れ、結構巷で歌われたのですね。

曲は16,17世紀ごろから編曲もなされつつ歌い繋がれていると。
詞に至っては、多国のそれぞれの原語で、意訳も含めつけられているということらしいです。
日本でもこの八木倫明氏のほか4,5人の方が詞をつけておられます。
八木倫明氏ご自身のこの詞発表前と後の人生にも興味をもたされました。

「希望の歌」である。
聞かれる方、歌う方々は涙を流しながらおっしゃる。
「希望の歌」ですと。