
リンゴ追分
小沢不二夫 作詞 米山正夫 作曲
リンゴの花びらが 風にちったよな 月夜に 月夜に そっとええええ
津軽娘は泣いたとさ つらい別れを 泣いたとさ
リンゴの 花びらが 風にちったよな ああああ
お岩木山のてっぺんを 綿みてえな白い雲が ポッカリながれてゆき
桃の花が咲き 桜の花が咲き そっから 早咲きのリンゴの花ッコが咲く頃が
おら達の一番たのしい季節だやな
だども やっぱり 無情の雨こさ降って 白い花びらを散らす頃
東京さで死んだお母ちゃんのこと思い出すって、
おらあ、おらあ・・・・・・
津軽娘は泣いたとさ つらい別れを 泣いたとさ
リンゴの 花びらが 風にちったよな ああああ
何だかしんみりしてしまう。追分節の特徴は悲哀を帯びる。
津軽平野、今はリンゴ追分に歌われる季節か。
一面手入れされたリンゴの木がきっちり整列して広がっている。
花咲く枝には緑の葉が色を添え、その上は青空、遠く見える山波はまだ雪を残している。
春風は春を連れて来ていても、まだ頬にひんやりあたる。
ふわりやわらかな襟巻がほしい、いや三角のマフラーをか。
あああ・・・・・・・飛んで行きたいな故郷 東北津軽。
小沢不二夫氏は(1912/6/13-1966/5/5)東京生まれ。劇作家、小説家、作詞家です。
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