楽曲 「雪」
作詞者不詳 作曲者不詳雪やこんこ 霰(あられ)やこんこ。降っては降っては ずんずん積る。山も野原も 綿帽子(わたぼうし)かぶり、枯木(かれき)残らず 花が咲く。雪やこんこ 霰やこんこ。降っても降っても まだ降りやまぬ。犬は喜び 庭駈(か)けまわり、猫は火燵(こたつ)で丸くなる。
誰もが歌った、口遊んだ歌でしょう。
文部省唱歌です。
明治44年「尋常小学唱歌」として誕生。
昭和24年に始まったの検定教科書にも載り始め
小学校2年生になると日本中のみんなが歌いました。
小学校2年生の教科書に毎年載ったのです。
昭和60年迄。
この頃、この情景が浮かぶ時代が、景色が、消えていったのでしょうか。
ところで、ここはどこでしょうかしら。
「武蔵の国のある村に……」とはじまる小泉八雲作、田部隆次訳の「雪女」の舞台は、関東、東京です。
ここらあたりとの推測はいかがでしょう。
犬や猫も、降る雪にちょっと心が動く。
歌っている「わたし」は何だか浮かれる。
想像もできなくなったのでしょうか。
雪国といわれる地方には、厳しい暮らし、生活がおありでしょう。
命にかかわることも。今年は特に。
にもかかわらず、
この歌「雪」に魅せられるときがありますように祈りもします。
池田弥三郎教授は「こんこですよ。こんこんでなくこんこ」と強調されました。
♪こんこ こんこ 雪や こんこ歌いながら走り回りたいものです。
雪降ってもふらなくても。