語坊|ユファン

横須賀・三浦を中心に活動する朗読ユニット「語坊(ユファン)」のウェブサイトです。

2021年05月

皐月晴れ11連休にほくそ笑む  (おそまつ)

全くお粗末でした。

ゴールデンウィークと呼んでいたのはいつの事であったか!
何の事であったか。
何をするにも頭の周りを五月の蠅のように「コロナ」が渦巻く!

と、うざうざつぶやくのも嫌になってきました。

五月の第三週も過ぎて「定期朗読会」も「あるかしら」から「ないでしょ」にかわってしまった感。
と、言われずに語坊の声お聞きしていただきましょう。
以前のライブからです。
「カッパのお手紙」

この作品は、神奈川県横須賀市にある中学校のPTAの方々が収集なさり一冊の本にまとめられたものの中から読ませていただきました。
随分前この本のまとめにご尽力なさった大内順子とおっしゃる先生にお会いした時、「どうぞ読んでください」とお許しをいただいたものです。
このほかにも載っているお話27作ほぼ読ませていただきました。
初版昭和61年です。
西暦1968年、バブル景気の始まりだしたころの出版。


■オカリナ演奏:白鳥の歌 ■朗読:『カッパのお手紙』

五月、宇宙ステーションに滞在の飛行士の方々や、オリンピックのゼウス神に意識は向かいもしましたが、今この地上の現状から受け止めた曲は、「ジュピター」。
ジュピターは木星の事です。

グスターブ・ホルスト(1874/9/21-1934/5/25 イギリス生まれ)は、管弦楽のための組曲「惑星」を作曲しました。2年かけてといわれています。

地球を除いた太陽系の6つ惑星、戦いをもたらす火星、平和をもたらす金星、翼のある使者の水星、快楽をもたらす木星、老いをもたらす土星、魔術師天王星、神秘主義者海王星という、夫々の惑星の持つ意味を表現し、組曲として作り上げたと聞きます。
その中、第4番目に作られたのが、太陽系最大の惑星の「ジュピター(Jupiter the Bringer of Jolity)」。
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ある時、外交官であったセシル・スプリング・ライスの詩に曲を付けよという時、ジュピターの一部をホルストは用いました。
ライスの詩は第一次世界大戦後、失われた祖国、犠牲者への愛を主題にしたもので「I vow to thee、my country(祖国よ、我は汝に誓う)」と歌いだされます。
好評を得て「イギリスの愛国歌」となります。
更に、この使用された部分はイギリス国教会聖歌としても用いられ、故に独立した曲のように「サクステッド」ともよばれるようになったとか。

ダイアナ妃お気に入りの曲でもあり、ラグビーワールドカップのテーマソングにもなってい、スケーター浅田真央さんはある時のエキシビションで、この曲にのり演技しましたと。

分類された「サクステッド」に則して「ジュピター」として日本語でも詩がつけられました。「教会福音讃美歌245番」にも使われています。

日本での「ジュピター」の詞は岩谷時子氏、吉本由美氏の作品をよく耳にします。
岩谷時子氏の「ジュピター」は・・・・・・
楽曲「ジュピター」
グスターブ・ホルスト 曲

あたしに涙ふかせて 泣きたいときには泣きましょう
かなしみ知らない人はいない  嘆き 乗り越えて生きていくの

空を見上げて船を出しましょう しぶきあげながら 空見あげよう
はるか彼方に星がある 闇に隠れてるあの星こそ
暗い夜 空の王様 あなたを守る星よ 木星ジュピター 

やがて明るい朝が訪れ 地球の上の夜が明けるわ 
あなたは微笑み浮かべ あしたから新しい人生よ

かなしみ知らない人はいない 嘆き 乗り越えてゆく 
平和な世界を みんな手をつないで 生きて行こう

(岩谷時子 詞)


「教会福音讃美歌245番」は「どんな人生に出会うとしても勝利を望み 忍び耐えて、神に心高くあげ、喜び仰ぎつつ賛美します」というような内容の歌詞です。


昼は新緑の中、夜は天を仰ぎつ、日々の営みに平安の在らんことを願ってやみません。

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