お住の倅に死別れたのは茶摘みのはじまる時候だつた。倅の仁太郎は足かけ八年、腰ぬけ同様に床に就いてゐた。かう云ふ倅の死んだことは「後生よし」と云はれるお住にも、悲しいとばかりは限らなかつた――
■一塊の土 芥川 龍之介
■一塊の土 芥川 龍之介
こころ
金子みすゞ 作詞 吉岡しげ美 作曲
おかあさまはおとなで おおきいけれど おかあさまのおこころは ちいさい
だって おかあさまは いいました
ちいさいわたしで いっぱいだって
わたしはこどもで ちいさいけれど ちいさいわたしのこころは おおきい
だって おおきいおかあさまで まだいっぱいに ならないで
いろんなことを おもうから