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横須賀・三浦を中心に活動する朗読ユニット「語坊(ユファン)」のウェブサイトです。

カテゴリ: 歌は語る

楽曲 「若い力」
佐伯孝夫 作詞   高田信一 作曲

若い力と感激に 燃えよ若人胸を張れ
歓喜あふれるユニホーム 肩にひとひら花が散る
花も輝け希望に満ちて 競え青春 強きもの

薫る英気と純情に 瞳明るいスポーツマン 
僕の喜び君のもの 上がる凱歌に虹がたつ 
情け身にしむ熱こそ命 競え青春 強きもの


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赤い松明と青い周りの線のシンボルマークとともに制作された


「国民体育大会歌」です。
1947年第2回国民体育大会が石川県で開催されたとき発表されたそうです。
歌うと・・・・・元気が出ます!
当事者としてはいわずもがな、時を経て応援者、お手伝いとしても、観客としても。

作曲の高田信一氏(たかたしんいち/1920.1.24-1960.1.16)は、成城小入学、後東京芸大へ。
小学校入学時からピアノを始め、大学では作曲を学び、長く続いている日本音楽コンクール     
第10回の作曲の部で第2位受賞。
その後、作曲家、指揮者として歩まれ、大学教授でもあられたとのこと。

作詞の佐伯孝夫氏(1902.11.22-1981.3.18)は本名は和泉孝夫。早稲田大学仏文科在学中には、
西條八十に師事したそうです。卒業後東京新聞社、のちに毎日新聞社へと奉職。
1939年ビクター専属の作詞家に。
曲がついて歌手に歌われ、巷に流布した作品の多々ある中には「新雪」「鈴懸の道」「有楽町で逢い   
ましょう」「潮来笠」「寒い朝」等々。皆様も御存知では。
~オンヤこの歌も~ と懐かしかったのは「ミネソタの卵売り」。
♪こここここけっこー 私はミネソタの卵売り・・・・・と歌います。元気が出ます、笑顔も!   

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楽曲「山のロザリア」
作詞 丘灯至夫  ロシア民謡
  
1 山の娘ロザリア いつも一人歌うよ 青い牧場日暮れて 星の出るころ
 帰れ帰れも一度 忘れられぬあの日よ 涙ながし別れた 君の姿よ

2 黒い瞳ロザリア 今日も一人歌うよ 風に揺れる花のよう 笛を鳴らして
 帰れ帰れも一度 やさしかったあの人 胸に抱(だ)くは遺身(かたみ)の銀のロケット

3 一人娘ロザリア 山の歌を歌うよ 越えは甘く哀しく 星もまたたく
 帰れ帰れも一度 命かけたあの日よ  移り変わる世の中 花も散りゆく

4 山の娘ロザリア いつも一人歌うよ 青い牧場小山羊も 夢を見るころ
 帰れ帰れも一度 忘れられぬあの日よ 涙ながし別れた 君の姿よ


ロシア民謡とあるので、何とはなし物悲しい曲です。

春はすでに立ち、日足は伸び、残る冷たさの中にも、ふっと流れる風に「はる」。の「いま」
 
この歌の設定の中に立ち、くちずさむとあなたに去来するものは・・・・・・

歌っているのは男性でしょう。
いいえロザリアよ。
それとも過去をいっぱい持った方かたかしら。
それにしてもなぜかしら。
涙が出てくるのは。

ロシア民謡と表記の原曲は「アレクサンドロスキー」という名のフォークダンスの曲。

丘灯至夫氏、♪赤い夕陽が校舎を染めて・・・ぼくらフォークダンスの手を取ればと歌う「高校三年生」の作詞者。1917/2/8生2009/11/24亡。福島県生まれ。
幼少時よく温泉療養に行くためにのった列車を思い出し「高原列車は行く」の作詞も。

夕方牧場

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楽曲 「雪」
作詞者不詳 作曲者不詳


雪やこんこ 霰(あられ)やこんこ。
降っては降っては ずんずん積る。
山も野原も 綿帽子(わたぼうし)かぶり、
枯木(かれき)残らず 花が咲く。

雪やこんこ 霰やこんこ。
降っても降っても まだ降りやまぬ。
犬は喜び 庭駈(か)けまわり、
猫は火燵(こたつ)で丸くなる。


誰もが歌った、口遊んだ歌でしょう。

文部省唱歌です。

明治44年「尋常小学唱歌」として誕生。

昭和24年に始まったの検定教科書にも載り始め

小学校2年生になると日本中のみんなが歌いました。

小学校2年生の教科書に毎年載ったのです。

昭和60年迄。

この頃、この情景が浮かぶ時代が、景色が、消えていったのでしょうか。


ところで、ここはどこでしょうかしら。

「武蔵の国のある村に……」とはじまる小泉八雲作、田部隆次訳の「雪女」の舞台は、関東、東京です。

ここらあたりとの推測はいかがでしょう。

犬や猫も、降る雪にちょっと心が動く。

歌っている「わたし」は何だか浮かれる。

想像もできなくなったのでしょうか。

雪国といわれる地方には、厳しい暮らし、生活がおありでしょう。

命にかかわることも。今年は特に。

にもかかわらず、

この歌「雪」に魅せられるときがありますように祈りもします。

池田弥三郎教授は「こんこですよ。こんこんでなくこんこ」と強調されました。

♪こんこ こんこ 雪や こんこ歌いながら走り回りたいものです。

雪降ってもふらなくても。

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楽曲 「一月一日(いちげついちじつ)」
文部省唱歌 


年のはじめの ためしとて終わりなき世の めでたさを

松竹たてて 門(かど)ごとに祝う(いおう)今日(きょう)こそ たのしけれ
 
初日(はつひ)のひかり さしいでて 四方(よも)にかがやく けさの空

君がみかげに たぐえつつ あおぎ見るこそ とうとけれ

明治26年8月「官報3037号附録」



二番はともかく、一番はどこかでお聞きになったことがあられるのでは。

あるいは曲だけでも。

ここには野ばら社「唱歌」からとらせていただき載せました。「文部省唱歌」と

載った新聞記事とは異なり、作詞 千家尊福、作曲 上 真行 とあります。

千家尊福 は 「せんげたかとみ」とお読みし、宗教家、政治家と肩書があります。

出雲大社に像が建ち、「一月一日」の歌碑もあるそうです。1845年8月生まれ。

1918年1月亡と。千家元麿という詩人はご子息。

出雲大社宮司のみならずいくつかの県知事ともなられた。

作曲者の上 真行のよみは「うえさねみち」。雅楽家。11才で宮内庁雅楽部へ仕官。

後東京音楽学校で教鞭をとるようになる。滝廉太郎とも同一の会で楽の道に勤しむ。

西洋音楽にも精通し、日本で最初のチェロ奏者でもあられたそうです。 

 

2021年。

今年の「一月一日」語坊の住む地は快晴。風もなく。

朝7時の西の空にはいまだ満月の形に近い白い月が輝いている。

東からは初日が山際に輝き始めている。

何と初めての年の空よ!!

月の下には雪の富士がすっきりとその影を現し、

手前の相模灘は空の青を取り込み、

波は輝きそれをゆり動かす。

 

あけましておめでとうございます。 新春のおよろこび申し上げます。

 

心から感謝。

日々の暮らしが守られますよう。

そして行く末に幸あらんことを切に切に祈ります。

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楽曲 「一日の終わり」
串田孫一  詞   フランス古謡

 

1.星影冴やかに 静かに更けぬ 集いの喜び 歌うは楽し

2.燃えろよ燃えろよ 炎よ燃えろ 火の粉を 巻き上げ 天までこがせ

3.照らせよ照らせよ 真昼のごとく 炎よ 渦巻き 闇夜を照らせ

4.燃えろよ照らせよ 明るく熱く 光と熱との もとなる炎

5.名残はつきねど まどいは果てぬ 今日のひと日の幸 静かに思う

 

あれ! この歌混ざってる!

こう思われた方いらっしゃるでしょう。

1,5は「一日の終わり」で3,4,5は「燃えろよ燃えろ」ではない?

多くの記載は作詞者不明となっていますが、山と渓谷社刊「山の歌」(「槍ヶ岳の歌」
「二軒小屋の歌」等々作詞作曲、「槍ヶ岳のマドンナ」とよばれる土橋茂子氏編集)に
こう掲載されています。

ということで、ここではこのことより、今の今 奥から声に語りかけられました故
お届けいたします。

自身で大声を出すのもはばかられますが、聞きつつ情景を思い浮かべるというのは
いかがでしょう。

 

「遠き山に日は落ちて」をこの前に静かに口遊むと、求めているものを
一層語ってくれます。

 
遠き山に 日は落ちて 星は空を ちりばめぬ

きょうのわざを なし終えて 心軽く 安らえば

風は涼し この夕べ いざや 楽しき まどいせん

やみに燃えし かがり火は 炎今は 鎮まりて

眠れ安く いこえよと さそうごとく 消えゆけば

安き御手(みて)に 守られて いざや 楽しき 夢を見ん
 

一年のうちのこの季節、人生の中のこの季節、ひいては歴史の中の、地球の中のこの季節。

何処に彷徨うわたしの心。

この光景の中に。

来し方、行く末、そして今このときをきっちりと生きていましょう。

2020年12月のこの日はこの時しかありません。

一日が長く感じられても、一週間、一カ月、一年と少し長い期間では短
く感じられる。

この不思議も思われます。

佳き日々を祈って。
yukidatuma

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