語坊|ユファン

横須賀・三浦を中心に活動する朗読ユニット「語坊(ユファン)」のウェブサイトです。

カテゴリ: 歌は語る

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童神(わらびがみ)
古謝美佐子 作詞  佐原一哉 作曲


天からの恵み 受けてこの地球(ほし)に
生まれたる我が子 祈り込め育て

イラヨーヘイ イラヨーホイ イラヨー 愛(かな)し思産子(うみなしぐゎ)

泣くなよーや ヘイヨー ヘイヨー 太陽(てぃだ)の光受けて
ゆういりよーや ヘイヨー ヘイヨー 健やかに 育て

暑き夏の日は 涼風を送り
寒き冬来れば この胸に抱いて

イラヨーヘイ イラヨーホイ イラヨー 愛(かな)し思産子(うみなしぐゎ)

泣くなよーや ヘイヨー ヘイヨー 月の光浴びて
ゆういりよーや ヘイヨー ヘイヨー 健やかに 眠れ

嵐吹きすさむ 渡るこの浮世
母の祈り込め 永遠の花咲かそ

イラヨーヘイ イラヨーホイ イラヨー 愛(かな)し思産子(うみなしぐゎ)

泣くなよーや ヘイヨー ヘイヨー 天の光受けて
ゆういりよーや ヘイヨー ヘイヨー 天高く 育て



ここにあるのは「ヤマトグチ」バージョン。
「ウチナーグチ」バージョンというのもあります。

沖縄の方が作られたのです。
作詞者作曲者、ご夫婦ですと。

宝です。
子どもたち。
私たちもこうして生まれ、こうして祈り願われ育ってきたのでしょう。
誰もがこう祈られたことはあったに違いない。

「そうでない」。
そうでないところ、そうでない時代に居合わせた子たち、何処にいますか?今。
ごんなさいね。

「名前」という作品があります。
おかあさんになる、おとうさんになる二人が「生まれます!生まれます」と
走っていきます。満開の桜のアーチの下をタクシーに乗って。
二人はケンカになるほど「あなた」に名前を考えています。
まだ決まっていません。
ただ、二人ともあなたがあなたであることをあらわせたらと願っています。
という作品。角田光代さんの。

又つい最近、「今の私から過去の私へ」「今の私から未来の私へ」という手紙を
仲間たちそれぞれで書きッコしました。みんな今を「生きて」います。
「過去の私」も「未来の私」へ今を通してつながっています。
過去には感謝が、未来には希望があります。
子は希望です。

私たちも子どもですね。

あなたのおなまえはなんというのですか

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希望(きぼう)のささやき
津川主一 作詞  アリス・ホーソン(セプティマス・ウィナー)作曲 作詞
   
1.
天(あま)つみ使いの 声もかくやと
静かにささやく 希望(のぞみ)のことば
闇あたりをこめ 嵐すさめど
やがて日照りいで 雲も拭われん
ささやく 希望(のぞみ)のことば 
うきにも よろこびあり

2.
あたりたそがれて 夕べ迫れば
空に見えそむる あかき星かげ
夜(よ)はいよよ更けて 心しずめど
照る日さしのぼる 朝(あした)まぢかし
ささやく 希望(のぞみ)のことば
うきにも よろこびあり



女性コーラスでは大いに歌われてきた曲。
歌う時は「ささやく 希望(のぞみ)のことば  憂きにも よろこびあり」は も一度繰り返される。

曲は1868年(いやろっぱさんめいじだよ)アメリカで出版。
アリス・ホーソン氏(1827.5.11-1902.11.22)はいくつかの筆名を持って活躍なさったとか。
原曲名は「Whispering Hope」
この「希望のささやき」には津川主一氏(1896.11.16-1971.5.3 名古屋生まれ)のほか小園凉子(おぞのりょうし)氏の詞もある。
津川主一氏は牧師、教会音楽家として、又合唱指導の第一人者として知られている。

じっくり味わってみましょう。
どんな景色が生まれますでしょう。
どんな思いが生まれますでしょう。
どんな祈りが湧き上がってくるでしょう。
150年も前から静かに歌い継がれているのですね。

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楽曲 「ひらいたひらいた」
わらべうた


ひらいた ひらいた
なんの花が ひらいた
れんげの花が ひらいた
ひらいたと おもったら
いつのまにか つぼんだ

つぼんだ つぼんだ
なんの花が つぼんだ
れんげの花が つぼんだ
つぼんだと おもったら
いつのまにか ひらいた


中勘助の「銀の匙」、島崎藤村の「ふるさと」どちらの作品も思い出の中をたどります。
それぞれの時代、作品の中にながれる「歌」があります。
「銀の匙」「ふるさと」では「ひらいたひらいた」が静かに浮かび上がってくるようです。
これは「わらべ歌」。
どのように発生してどのように続いてきたのか、ただ「わらべ歌」としてあります。

語坊の会でお届けしたく思っていた「銀の匙」に思いはとどまり、今月はこの歌お届けいたします。

れんげは「蓮華」のことと多くの方が語っておられます。

“ある日の事でございます。
御釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。
池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のようにまっ白で、
そのまん中にある金色の蕊(ずい)からは、何とも云えない好い匂が、絶間なくあたりへ溢れて居ります。”


あの蓮の花で、水田の或いはのっばらに咲くレンゲ草ではないそうで。

手をつなぎ合い円く輪になりひらいたりつぼんだり。
御存知でしょう。
遊びましたか。
今 集まって遊びませんか! 如何です? ♪ひーらいた ひーらいた 

やれやれやっと口元がほころんできました。
 お元気で、御機嫌よう

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今も続くNHKの「みんなの歌」。
1963年12月に「さあ太陽を呼んで来い」は登場とのことです。

その時拙者ははて、何歳であったか。
まあドキリでした。
いままでの「みんなの歌」ではない迫力の歌だったのです。
曲も作者名を聞けば<だからカーとなるわけですが、
その頃の拙者にはその方面の知識もなく。
曲に驚いたことも確かなのですが、詞にはもっとドキドキしました。
拙者思春期、こんな気持ちがもぞもぞしていましたっけ。
こんな気持ちが-というよりこんな気持ちに、こんな情景にあってみたいという気持ちかな。

楽曲 「さあ太陽を呼んで来い」
石原 慎太郎 作詞  山本 直純 作曲



夜明けだ 夜が明けてゆく
どこかで誰かが 口笛を
気持ち良さそに 吹いている
最後の星が 流れてる
暁(あかつき)の空 明けの空
もうじき若い 日が昇る

※(以下、口笛またはラで歌う)
ララララ ララ ララララ ラ
ララララ ララ ララララ ラ
ララララ ララ ララララ ラ
ララララ ラララ ララララ ラ



みんながみんな 歌うんだ
あの口笛に 合わそうよ 
流れる雲が 輝くぜ
若いみんなの 歌声で
暁の風 朝の風
すばらしい朝を 作ろうよ





この世に夜は いらないぜ
みんながこの手で 暁の
扉を空に 開くんだ
さあ太陽を 呼んでこい
暁の雲 朝の雲
望みの鐘を 鳴らそうよ




石原氏は1932年昭和7年9月30日生まれ。山本直純氏も1932年昭和7年生まれ。
氏は少しお若く12月16日にお生まれです。お父さまもお子様もご兄弟も音楽家。
奥様もです。♪ねんねんねむの木子守歌~  美智子様の詩に曲を付けられた音楽家。
石原慎太郎氏は2022年2月1日に亡くなられましたが、山本氏は2002年6月18日に
亡くなられました。

石原慎太郎。作家。芥川賞作家としておきましょう。

詳しい御二人の功績については自主学習をお願いいたすことにし、
この歌詞への思い。この歌詞が語りかけるもの。
いかがですか。
そしてこれがまた合唱曲として最初は発表され、ソロで歌われたとしても、合唱の部分があるという作品。というわけで「歌」好きなのですが、詞がなんといってもどきどきわくわく。
石原慎太郎作というのがたまりません。
氏の作品もう一曲お気に入りがあってそれは「青年の樹」。

挙げた2曲を思うに、高らかに歌い上げ胸を張りつつかつ誌的。
あの氏の笑顔とこの詩たち。
そうか世の中に立つには政治だったのか、となんだか二物を与えられるのもどうしたものか、神さまとお話してみたくもなりました。

ちなみに、心に残る「みんなの歌」ベストテンでは一位が「大きな古時計」。
「さあ太陽を呼んで来い」は、九位。
十位は「調子をそろえてクリッククリッククリック」でした。

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楽曲 「山の歌」
久保田 宵二(くぼたしょうじ) 作詞  長谷川 良夫 作曲


飛ぶよ 飛ぶよ 白雲(しらくも) 
そよぐ そよぐ 木々の葉
山の朝だ 夜明けだ
峰を指して さあ登れ

鳴くよ 鳴くよ 駒鳥
吹くよ 吹くよ そよ風
山の朝だ 夜明けだ
峰を指して さあ登れ


小学校在学中に習った歌。
ふとした時に浮かんできます。

今年は「早すぎ」!が、
「梅雨明けです」と聞いた途端の思いでありましたが、
その日、
白雲を申し訳程度に浮かばせた真っ青な空のもと、
濃く、薄く、と濃淡を輝かす緑の木々、
爽やかよりチョイ強めの風とともにある朝散歩時に歌っていたのはこの歌「山の歌」。
一番はすらすら、二番は・・・・・・そうだそうだと思いだしながら。
♪わらじしめて さ のぼろう ってうたったころもあったらしいな・・・・・・
駒鳥ではありませんが、
すずめ、めじろ、ほととぎす、時々からすのなきごえまでが
私の声をより励ますよう響きます。

目指す峰は対岸の富士山か、連なる箱根の山々か、恋しい人の住む八ヶ岳か、
懐かしい鳥海、岩木、秋田駒ヶ岳、八幡平か

久保田氏(1899/6/2-1947/12/26)は岡山県生まれ。
日本大学で学ばれながら童謡そして歌謡曲をたくさん作られた。
古賀正男氏と組んだ「ほんとうにそうなら」という作品は大ヒットだったとか。
「いもむしごろごろ ひょうたんぽっくりこ」これも。

長谷川氏(1907/12/22-1981/5/6)は東京生まれ。
牧師家庭に生まれ育ち、信時潔氏に師事し音楽の道へ。
宝塚の作曲部に在籍、後、東京芸大の教授。
「うみゆかば」の作曲者。

この歌が瞬間だけでなく、心も解放されて歌える伸びやかな平安の毎日が与えられますよう
又、困難にも打ち勝てますように
笑顔で参りましょう

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